悪霊は知らない間に…
2012年07月19日(木) 23:53
それはさわやかだった朝に…

 先日、朝起きるとスマートフォンにメールが届きました。
「なんだろう…」と眠たい目をこすりながらメールを見ると…どうやらAmazonからです。DMかと思いきや、「ご注文ありがとうございます」という確認のメール。
「え…、何も買ってませんが…」と思いますが、画面をスクロールさせると…どうやらDVDを購入したようです。で、勝手に注文されたものはというと…

『エクソシスト ディレクターズカット版』。992円送料無料なり。

ということで、無性にエクソシストが観たくなったのでこのまま発送を待ちましょう。きっと、スマホなので画面を間違って触れてしまい購入ということになったと想像できます。まさか、悪魔の仕業じゃないですよね。

 小学校の頃、観た覚えがありますが、正直おっかないホラー映画というイメージしかありませんでした(当然ですが)。で、実際、ショッキングシーンは覚えているものの、細かい部分は全く記憶にありませんでした。

 あらためて観ると、何とも哲学的というか宗教的な映画で、邪悪な悪魔に立ち向かう2人の神父の物語で、この神父が悪魔祓いに至る過程も、心理描写がしっかり描かれており重厚な人間ドラマとなっております。

 ショッキングシーンと言えば、有名なスパイダーウォークもこの完全版ではしっかりと収録されております。ただいきなり現れ、結構おかしいですよね、このシーン。

 そしてエクソシストの代名詞とも言える、首がまわるシーン。うわぁ、懐かしいです。ただ本作は、これらのシーンが見どころなホラー映画ではなく、あくまでも人間ドラマなのです。

 変な話ですが、個人的には私も過去にちょっと、この映画(ほどすごくはないですが)と似ている経験に遭遇したことがあるので、その点では興味深い映画でもありました。
『しあわせのパン』
2012年01月22日(日) 23:48

 先日の土曜日から北海道先行上映される映画『しあわせのパン』。
「北海道」「パン屋」「大泉洋」「原田知世」「矢野顕子」「忌野清志郎」と いう好きなものの組み合わせな映画。まぁ、脚本が駄目でも何でも観る価値ありかと思い近所の劇場へ。
 到着して、駐車場にクルマを停めて、気がつきました。

「あ、サザエさんだ…。」

そう、思いっきり財布を家に忘れておりました。てなわけで、もう一度やり直し。自宅に戻ります。あぁ、地元の映画館でよかったです。


 主人公の2人。彼らは静かな演技でした。特に原田知世の透明感のある佇まいが素敵です。

 そして、もう一つの主人公のパンやコーヒー、そして料理が本当に美味しそう。


 舞台は北海道の洞爺湖にある月浦という町が舞台。その湖畔にひっそり立つパン屋『マーニ』。そして、春夏秋冬の美しく幻想的な風景も見所。北海道ですがどこか北欧のような雰囲気です。


 カフェの中の、テーブルや、ディスプレー、食器など、注目して観ていたらいろいろな発見があってとても楽しいです。これは、DVD化したら何度も観て楽しめそうです。
 この『マーニ』は月浦に実在する『パン工房 ゴーシュ+CAFE』がロケ地だそうです。雪とけたらブラっとたずねて見たいところです。


 まだ観られていない方も多いと思われるので、多くは語りませんが、見終わった後優しくなれる、そんな映画でした。と同時に、無性にパンが食べたくなったり、パンを焼きたくなったりする映画でもあります。
 是非、時間があれば劇場に足をお運びください。
古典ホラーの傑作!
2011年10月31日(月) 22:47
ゾンビの夜…

 
 先日のブログで『NIHGT OF THE LIVING DEAD』のDVDを購入したことを書きました。この映画を最初の見たのが、ちょうど高校一年生だったはず。当時レンタルビデオ店が出来始めた頃で、ビデオ一本、一泊二日で1000円という時代です。会員となっていたビデオ店で借りたのが、この映画でした。

 モノクロで昔の映画なので、しょぼいだろうとタカをくくっていたら、とんでもない映だったんですよ。お話はいたってシンプルですが、衝撃的なラストに驚かされました。

 それから25年くらいぶりに、この映画を見るわけです。しかし、かなり細部まで覚えているもんですね。

 高校生の当時には気がつきませんでしたが、この映画、演出が只者ではないんですね。これはゾンビもののホラー映画なので、一般の人たちから、「これって気持ち悪いんでしょ?」と敬遠されるかもしれません。しかし、そこを避けるのってもったいないです。


 この映画のポイントは「モノクロ」ということ。最初昔だからモノクロなんだと思い込んでいましたが、実際のところ、低予算映画のため、経費節減というのが大きな理由だそうです。しかし、画面の陰影があることで逆にモノクロが、この映画の恐怖度を増しているという事実。弱点を強みに変えたのは、若き日のロメロ監督の才能でしょうね。

 とにかく、開始早々から何の前触れもなしに、異常な展開に登場人物だけではなく、われわれ観客も引き込んでいきます。そこから一気にラストまで息苦しいまでに引っ張っていきます。決して今流行のCGも、3D映像も使ってませんが、一気に我が家がリビングデッド(ゾンビ)に包囲されているような気持ちさせます。
 
 このスピーディーな演出に、映像がモノクロだとか、古い映画だという感覚は完全に消えうせます。


 ちなみに、この映画では、一言も「ゾンビ」という固有名詞使っておりません。「リビングデッド(生きる屍)」という表現。
 ゾンビとはもともとブードゥ教に出てくる怪物ですが、ロメロのリビングデッド(ゾンビ)は、それとは無関係な存在です。
 (1)ゾンビは死後硬直が始まってるので、動きが遅い。
 (2)ゾンビは人肉を食べる。
 (3)ゾンビに襲われたら、ゾンビとなる。
 (4)ゾンビは脳を破壊されない限り、動きを止めない。
という、我々ご存知なゾンビ概念は、この映画からです。
 自分の意志を持たず、感情もなく、ただただひたすら本能にしたがい、人間を襲うという設定は、とてつもなく怖いものです。


 最近のホラー映画は、お化け屋敷のように、特殊メイクや残虐表現で観客を驚かせたりしていますが、この映画はそんな陳腐ではありません。

 ゾンビが主役ではなく、リビングデッドに包囲された、家に篭城する7人の男女の葛藤のお話です。想像を絶する極限状態で人間たちは理性を働かせることが出来ないため、最悪のドラマが待ち受けます。
 客観的にみたら、「お前ら協力してゾンビと戦えよ!」と気楽に突っ込みを入れたくなりますが、逆にそうじゃないほうがリアルなのかもしれません。ヒロインのバーバラは最初から絶叫しまくり。そして恐怖のあまり、精神が崩壊していきます。この映画のリメイク版では、バーバラは苦難の中で、強くなっていくヒロインとして描かれていますが、本作ではただひたすら現実から逃避しております。このあたりの演出もとても秀逸です(なんでも、この女優さんの絶叫芝居が良くて、脚本も手直しされたそうです。)。
 

 そして映画のヒーローは黒人青年のベン。そして、彼と対立する白人のおっちゃんや、中間に位置する若者。ベンは強いリーダーシップを発揮し、この異常な状況を打破しようとします。面白いのは、このベンが絶対的な正義として描かれていません。一見正しい事を言っているように感じますが、実はどこかがおかしいのです。
 一方、臆病でわがままに思える、白人のおっさんが全て間違っている訳でもないのです。人は正しくもあり、愚かでもある存在です。

 この映画は、極限状態での人間たちのエゴがむき出しのドラマです。非常に高質な映画ですので、未見の方は是非とも見てください。あ、でもケッタッキーフライドチキンを食べながら、この映画を見るのはやめた方がいいですよ。
秋の花火とキャトルのいる映画
2011年10月11日(火) 21:48
そんなヤツなんているか?


 連日のカボチャネタですみません。先日、お昼を買いに近所のスーパーへ行ったんですよ。で、ついでにそのスーパーに併設されている百円均一のお店をのぞきました。すると、本部から来たと思われる、偉い人がスーツ姿で両手をズボンのポケットに突っ込みながら、お店のお姉さんと何やらハロウィングッズについてのお話をされています。これは聞き逃せませんよ〜。ちょっと聞き耳を…。(サントリーサタデーウェイティングバー アヴァンティ風に…)


 本部さん「いいか!ハロウィングッズなんてのは、売れないんだよ。あくまでも店の雰囲気作りのためにやってるんだ。大体、日本人でこんなの買って家を飾りつけているヤツなんているか?いないだろう!クリスマスじゃないんだ!俺はそんなヤツ見たことないぞ、だろ?」

お姉さん「…ええぇ、はは…(愛想笑い)」

 すいませんね、そんなヤツで…。


秋花火!



 で、昨日、仕事が終わった“ねえさん”を迎えに行った帰り。「あ、花火!」と大麻付近に花火が上がっているのを発見。さすがは花火好きです。
どうやら札幌学院大学の大学祭の後夜祭のようです。本当に今年は花火をたくさん見たなぁ。まさか10月にも見るとは。秋の空は澄んでいて、実は花火がきれいに見えます。


『サヨナラCOLOR』



 AMAZONに注文していたDVDが届きました。竹中直人監督主演の2004年の映画『サヨナラCOLOR』。竹中直人と原田知世の大人の純愛ラブストーリー。ジャケットにあるようにルノー4が登場します。

 映画のオープニング、主人公のさえない中年医師佐々木(竹中直人)の愛車としてルノー4が登場。海とキャトルってよく似合います。で、燃料系のトラブル(?)で立ち往生する設定。「どうするんだよ。」とつぶやく竹中直人を見ながら、思わず「ルノーアシストに電話するんだよ!」とつぶやき返しましました。

 ストーリー自体はシンプルで、見ているものの予想を裏切りません。女性のキャスティングがどなたも素敵です。まぁ、これは男性から見た理想的な女性像を竹中直人が描いているような気もしますが…。
 しかし、原田知世の存在が光る映画ですね。というか、この人全然変わらないですよね。急に『時をかける少女』を見たくなりました。

 そもそもハナレグミの同名の曲をモチーフにしている本作。多数のミュージシャンたちがエキストラで参加しています。おお、と思ったのが忌野清志郎が、竹中直人の同級生役で登場。同窓会のシーンで、ギター片手に司会をしております。そして久世光彦扮する担任の先生っているのが、まさにRCサクセションの『ぼくの好きな先生』に登場する、煙草と絵の具の匂いのする先生そのもの。あちこちに小ネタが仕込まれています。


 さぁ、寒くなる前に、まだまだルーテシアを走らせたいもんですね。

ばったり倒れ屋さん!
2011年01月07日(金) 23:44
前見えませんが!

 昨日あたりから、冬将軍が大暴れな北海道。
 昨日の夜は、ちょっとビアンキのアルカヴァーロを引っ張り出して、雪の中、軽く雪道ポタリング。本当はスパイクタイヤ装着しなきゃならないのですが、どうしてどうして、ノーマルの26×2.0のタイヤでも問題なく雪道走破できます。Vブレーキと違って、ディスクブレーキはしっかりと制動してくれますし。雪道のMTBってなかなか面白いもんです。

 で、今日は子どもを連れて映画に行きました。江別のマイカルでもやってるのかと思いきや、やっておらず恵庭東宝シネマ8(恵庭市戸磯391−1)へ。恵庭までの道道46号線は、途中ホワイトアウトの連続、いやまぁひどい天気です。


今日観た映画は…


 今日のお目当ては人形アニメーション『チェブラーシカ』とアニメ『くまのがっこう ジャッキーとケイティ』の二本立て。平日の午前中ということもあり、映画館はガラガラ。ちなみにチケット販売のねーさんは、宇宙戦艦ヤマトのクルーのコスプレしています。

 映画館の人数は15名。そのうち、うちが3名ですので3〜4組しか見に来ていない計算。ちなみに映画って誰もいなくてもその回は一応上演するもんなんでしょうか?

 『チェブラーシカ』はご存知、ロシアの生んだ人気キャラクター、正体不明のチェブラーシカ(ばったり倒れ屋さん)とワニのゲーナの物語。人形アニメって、最近おなじみのピクサーなどのCGアニメよりも、何だかあたたかい感じがして好きです。それにしてもこの撮影って気が遠くなりそうなくらい大変なんですよね。映画の出来は、個人的には良かったと思います。特に、手に汗握るストーリーでもなく、感動で涙を流させるもんでもありません。でも、何だかあたたかな世界観と、かわいらしい人形アニメは観る価値ありです。大橋のぞみの声も、さすがになかなか上手です。家族で観るのにお勧めです。

 そして同時上映の『くまのがっこう ジャッキーとケイティ』。こちらは、通常のアニメーションです。絵本が原作のこの映画、我が家は絵本『くまのがっこうシリーズ』が大好きなんで、こちらも楽しみでした。映画は原作の雰囲気をよく表現しているなって思いました。原作好きなら、そんなにイメージを壊されることもないかと思います。こちらもハラハラドキドキはしません。でも安心して観られる作品です。くまの兄妹たちの声優にも、子どもたちを起用しており、自然なかわいらしさが出ていました。


あるあるある〜


 映画の帰りに恵庭のマックで昼食を。どうでもいいのですが、このドナルドの看板、毎度見るたび、昭和な私は連想しちゃいます。何って、このもたれかかり具合ですよ。『☆△@、100人に聞きました、答えは7つ!』の『クイズ百人に聞きました』の司会、関口宏をです。

 解答者のトンデモな答えにも、会場のお客さんは声をそろえて「あるあるある〜」と言わされる番組、観ている視聴者はテレビの前で、「フン、ねぇよ。」とつぶやいていたはずです。っと一部の昭和な人限定の話題でした。


momo-cafe CRAFT


映画から帰ってきて、まだ大雪だったんで、家でちょっと作ってみました。とりあえず黒板です。まだ色塗りが終わってませんが、近所のホームセンターに行くのが、この雪なもんで億劫です。ですからまだ未完成です。

 それでも黒板の塗料の乾く時間と木工ボンドの固まる時間しか、製作にかかりません。費用も1000円以下で出来ますので、もし、良かったらいくつか作ってみようかな。職場に行けば、屑チョークは大量にあるんだし(笑)。
47分間のラストスパート!
2010年12月22日(水) 23:24
自転車オフシーズンにこそ…

 ちょっと古いアニメですが、DVDを買いました。『茄子 アンダルシアの夏』。監督はスタジオ・ジブリの高坂希太郎で、2003年の劇場公開作品です。原作は黒田硫黄の『茄子』というオムニバス漫画です。

 舞台は、世界三大ステージレースの「ブエルタ・ア・エスパーニャ」の終盤。まだまだ日本ではロードレースをメジャーなスポーツではありませんが、この作品はそのレースを徹底的にリアルに描きました。

 主人公ペペ(声:大泉 洋)は、勝ちに恵まれず、チームのエースをアシストする役割。しかし、レース中、自分が解雇される事を知り、動揺しながらも、役割を果たそうとする。そして、地元でのレースである、この日は兄アンヘル(声:筧 利夫)と、かつて想いを寄せていた女性、カルメン(声:小池 栄子)の結婚式でもあった。

 そんなペペの心理描写を横軸に、レースをリアルに描いております。正直、自転車に興味がない人にはおそらくつまらない映画かもしれません。

 最初見た時は、あっという間に終わってしまって、「え…、なにこれ?」が感想でした。2回目に見直すと、ペペやアンヘルに感情移入できるようになりました。

 車ブログとしては、劇中に登場する車にも注目です。各チームのサポートカーには、スバルレガシィツーリングワゴン(3代目)。ペペの友人フランキーの愛車はフォルクスワーゲンビートルのカブリオレ。

 度重なるレースのアクシデントにより、ペペに優勝せよとの指令が下る。果たして勝利の行方は、いかに…。

 エンディングテーマは『自動車ショー歌』のリメイク『自転車ショー歌』です。聞き覚えのあるボーカル、歌うは自転車大好きなキヨシローです。個人的にも大好きなアーティストでしたから、びっくりです。
「キヨシロー、そっちで元気かい?」とたずねてみたくなりますよ。
叫ぶための名前
2010年10月26日(火) 23:21
やっぱり1作目は…

 先日いきなりシルベスター・スタローンの『ロッキー』が見たくなりました。昔水曜ロードショーなんかで何度も観た映画です。何を今さらと思うでしょうが、観たくなったのだから仕方ありません。ストーリーは全部覚えています、でも何でか観たくなったわけです。

このシリーズは、映画を作る度に何だか違ったもの変わっていく典型的なパターンの映画ですが、この1作目はいい映画です。ちなみにこの間『ファイナル』を作ったわけですが、スタローンは更に続編を作りたがっているようです。さてどうなるのでしょうか。

 1976年制作のこの映画、当時無名のスタローンが脚本・主演を担当し、一躍脚光を浴びたわけですから、映画と同様のシンデレラストーリーです。
 ロッキーのヒロイン、エイドリアン扮するタリア・シャイアは当時、凄い地味な女優だなって思ってましたが、今観るとエイドリアンの変化を巧みに演じ分けるいい女優さんだなと思ってしまいます。

 スタローン=ロッキーと誰もが思うように、まさに本人に分身のようなキャラクターです。ですから、周囲が止めてもスタローンは自分に重ね合わせて生きている限り続編を作りたがるでしょうね。

 有名な食肉殴りトレーニング。アメリカの事だからボクサーが殴った牛肉がおそらく日本に平然と輸出されてそうです。危険部位どころの騒ぎじゃないですよ、きっと。

 クライマックスのアポロとのタイトルマッチ。この試合がこの映画のハイライトです。でもどう観てもチャンピオンのアポロ(カール・ウェザース)がヘビー級に見えないのが難ですね。

 そして、ご存知ラストの感動シーン。15ラウンド終了後、ロッキーがエイドリアンの名を叫び続けます。今回気がついた事は、この“エイドリアン”という役名。このキャラクターは絶対この名前じゃなきゃならなかった事に気がつきました。

 もしこの役名が「キャシー」とか「メアリー」とかだったら、この絶叫がずいぶん間の抜けた感じになりますよ。『卒業』のダスティ・ホフマンなら『エレ〜ン』でOKですが、やっぱり「エイドリア〜ン」です。叫ぶためのネーミング、実は巧みに計算されていたのでしょうか。
ジミイタがいっぱい!
2010年08月15日(日) 19:41
ニューシネマ・パラダイスを観よう!

 先日AMAZONで、特売DVDを購入しました。トルナトーレ監督の『ニューシネマ・パラダイス』です。ご存知の1989年のイタリア映画です。何を今更と思う方もいるでしょうが、この映画を観た頃は確か大学生でした。その時のバージョンは123分の劇場公開版と呼ばれるもの。ちなみに155分のイタリア公開版もあります。で、今回観るのは何と175分(約3時間)の完全オリジナル版です。これは、監督が一番最初に編集したもので、ここから各シーン、カットを編集した、この映画の原型です。ですからしばらくぶりに観たためか、この完全版のためなのか、それとも自分が年をとったためなのか、ずいぶん受けた印象が違っていました。

 お話は、戦後間もないシチリアの田舎村。村の唯一の娯楽はパラダイス座という教会が運営している映画館。主人公の少年トトと映写技師のアルフレードとの世代をこえた友情。そして青年となったトトの恋…。耳に残るエンニオ・モリコーネのノスタルジックな音楽。

 映画前半はサルヴァトーレ・カシオ演ずる少年時代のトトの可愛らしさでぐんぐん映画を引っ張ります。この少年はロケをした村の少年から選んだとか。選ばれなかった少年らもクラスメートとして映画に出演するといった監督のはからいがあったそうです。村人のエキストラにも、この村の人々が多数参加しています。これがまたいい味をだしております。

 ただ、この完全版、どうしても映像がゆったりしすぎている感もあります。悪くいえばいらないだろうと思われるカットや説明くさい台詞も残りました。映像特典では、カットの意味や象徴するものを監督自身が解説してくれるので、興味深いです。

 この映画、有名映画監督となった成人したトトのいる現在から始まります。でアルフレードの死の知らせを聞き、回想へ。そして青年トトの初恋が悲恋に終わり、村を出るシーンで回想が終わります。回想シーンが暖かくて懐かしい画面に対し、現在のシーンはシャープでどこか冷たい映像となります。
 完全版には、初恋の人エレナとの後日談が語られます。そしてトトが故郷を捨てなければならなかった真の理由が明らかになります。これによって、トトとエレナの悲恋が更に、辛いものになりました。そしてアルフレードの隠していた秘密が…。これらの新シーン(というかカットされていたシーン)の復活によって映画全体の印象が変わった感じです。

…と、映画ブログではないので、ここからは一般人が反応しない部分にクローズアップを!

 イタリア・フランス製作の映画ですので、当たり前のようにイタ・フラ車が走っています。もちろん普段着のクルマたちです。
30年ぶりに故郷に帰ってきたトトと母親の感動の再会シーン(編み物を使った演出が素敵です。)には真っ赤なパンダと白い126が、華を添えます(添えてない?)。

 アルフレードの棺が霊柩車に納められ、それを見送る感動的なシーンですが、私は画面左のフィットウーノを見逃しません(笑)。

 霊柩車の後を追う人々、この後、古く朽ち果てた『ニューシネマ・パラダイス』をトトが見つける感動のシーンにつながるのですが、私は霊柩車の背後を通行する地味イタフラ車の行列を見逃しません。地味すぎて最近トンと見られなくなったフィアットティーポも観られます。この後ろにはルノーサンクもいます。

 おー、この黄色いのはあのチンクチェントの後継フィアット126ですね。奥にはフィアット500もあります。このシーン、普通のフィアットリトモも観る事もできます。

 極めつけは帰郷したトトと再会したエレナが乗ってきたのはランチアテーマ(フェイズ1)でしょうか。しかも普通に使いこまれた少々くたびれた感じが出ています。ちなみにトトはメルセデスに乗っております。故郷を捨て成功した男らしいチョイスです。
映画史上に残る傑作もクルマ好きから観ると、違った意味でも興味深い映画です。
メッセンジャーとしての生き方!!
2010年07月30日(金) 22:18
『クイックシルバー』を観よう!

 ちょっと前、劇場の映画は2本立てだった気がします。同時上映なるものの存在。これはレコードにおけるB面のようなものです。

 高校生の時、劇場で『ベストキッド2』を観た。これはいじめられっ子の少年が怪しげなる日本人の老人から空手を学び、いじめっ子を倒すというわかりやすい映画です。2ですので、これはその続編。老人の故郷沖縄で少年は敵と闘うお話だった気がします。…すごい映画でした。もうここ日本(沖縄)じゃねーだろというロケ地での撮影。日本人の住居の門には何故か鳥居が建っていたり。日本人みんな怪しい浴衣着てたり…。もう突っ込みどころ満載なトンデモ映画でした。

 で、その同時上映が『クイックシルバー(1985年 トム・ドネリー監督)』。あくまでも国辱的なトンデモ映画『ベストキッド2』がメインですので、こちらは皆さん期待もしていません。かく云う私も当時は全く関心もありませんでした。「あー、主演はケビン・ベーコンかー、ケビン・ベーコンといえばフットルースだよね。」くらいの認識でした。
 強烈なベストキッド2により実はほとんど観た印象が残っておりません。ただ、自転車の映画だったなーと。

 自転車が趣味に増えた私としては、再びこの映画を観直そうと思います。「amazon」でDVDの検索をしてみると6月頃だと3,000円弱ですが、7月末に再リリースして何と1,090円(送料無料)で買えるそうです。別に急いで観なきゃならない映画でもないのでカートに入れて待ってました。すると先日、ポストにDVDが届いておりました。

観たことない人のために簡単なあらすじを…。

主人公のジャックは若くして成功した天才トレーダー。しかし株取引の失敗で無一文となる。そんな彼はメッセンジャーとなりNYを疾走する。気のいい仲間たち、自転車で走る疾走感…ビジネスマン時代とは違い、彼はこの生活に充実感を覚えていく…。

 …と、そんなストーリーはどうでもいいのです。だって正直、映画として考えると、脚本が今ひとつですから。致命的なのはたくさんいる登場人物のうち、誰一人描けていません。すべてにおいて尻切れトンボ状態なのです。

 しかし、その点を補ってもあまりある、ロードバイクの疾走シーンのカメラワークです。この写真、冒頭でメッセンジャーとジャックの乗るタクシーのチェイスシーンのもの。メッセンジャーはタクシーを抜くために、シフトチェンジをします。ただなぜか、リヤの一番大きなギヤを選択しています。これじゃ、軽すぎて加速しないんじゃないかと真面目に心配しちゃいます。

  ライバルとの競争、悪玉との対決、そして恋…と青春映画だけあって主人公に都合よく話がトントンと進んでいきます。

 正直ラストシーンには、結構違和感です。映画的にはそうなるんでしょうが、それでは劇中の主人公の言動・行動が嘘になりそうで…。

 それにしても、昔の記憶って結構あてにならないものですね。
ほうきに乗って
2010年07月26日(月) 23:39
夏休みの出勤は自転車で!

 うちの職場の始業時間は8時20分です。家から職場まで20kmでローマ2で約1時間。となると6時30分くらいに家を出ないと厳しいものがあります。普段は子供の朝食・自分の弁当を作り、子供が学校に行く準備が出来るまで家にいますので、だいたい出発が7時10分頃出発となるため、クルマ通勤が主となります。
 しかし、夏休みはだいたい9時までに行けばいいので、自転車出勤するのにちょうどいいです。写真は職場の自転車を置くガレージ横のボイラー室。XPERIAのカメラアプリで撮った写真です。

 購入しようと思った時、チェレステがいいと思いましたが、今ではこのホワイトのカラーが好きです。なんだか清々しい気がします。

 我が家のムルも夏休み仕様となってます。後席の3つを取り外すとご覧の通りの空間が出現。ステーションワゴンだと、後席を倒すと2名乗車+荷室となりますが、ムルだと3名乗車+荷室です。この乗員の数の差は大きいんですよ。

 日本車と違って、欧州車はシートを畳むより、取り外す方が一般的な気がします。ムルは本来は荷車ですのでこうやって使うのも本来の姿なのだと思います。3脚も外すと、かなりの軽量化にもなり、燃費にも反映するかもしれません。


魔女の宅急便


 娘の学校で毎週水曜日の朝、読書の時間があるようです。そこで、本を用意するのですが、父のセレクトで『魔女の宅急便1〜6(角野栄子著 福音館書店)』を購入。魔法・ネコの組み合わせが娘のツボに入ったようで夢中で読んでいました。読み終わると「家にあるほうきで飛びたいなぁ。」とファンタジーな言葉をつぶやいております。
 そこで、「そういや、魔女宅の映画見た事あったっけ?」と聞くとない!との返事。自分の中では結構最近のような気がしていましたが、上映は1989年。もうそんななるんですね。ということで、DVDを購入、久しぶりに娘と二人で鑑賞です。

 数あるジブリ作品の中でも個人的に好きな映画です。あまり壮大で重たくテーマではなく、主人公の日常の成長を描いた小品である所に好感が持てます。それにしても圧巻なのは、美術さんの仕事ぶり。イタリアのような街並みが本当に素敵です。それと、ジブリのお家芸でもある「空を飛ぶ描写」もうお見事です。

 またジブリ作品に欠かせないのが自転車。スタッフにも好きな人が多いらしく、効果的に使われております。でも何故か二人乗りの描写が多い気がします。

 実はこの『魔女の宅急便』に、何とムルティプラ(初代)が出演しております。フィアット500が活躍する『ルパン3世』は有名ですが、こちらには一瞬ですがタクシーバージョンで登場です。初めて気がついたときには「おおおおー」って感じでした。そう思うとなかなかマニアックな映画なんですね。

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